まちづくり会社「緑葉社」の継承(前編)

株式会社 緑葉社は、市民出資のまちづくり会社として龍野城下町を拠点に
活動しています。2015年に会社を引き継いでから現在の物件管理数は50軒を
越え、今後は空き家とされている200軒余りの物件管理を目標としています。
また、緑葉社という社名は大正時代に龍野で興った文化啓蒙活動の結社名で、
その志を尊重し名付けられています。
(詳しくは緑葉社HPをご覧くださいhttps://ryokuyosha.co.jp/

今回は畑本康介が「緑葉社」の代表取締役になるまでの経緯と想いを
ご紹介します。

元々隣町の相生市で和太鼓演奏活動やイベント企画等をしていた畑本は、
2003年から「龍野芸術工房 伊勢屋」に関わるようになります。そして
2013年にひとまちあーとの活動拠点だった伊勢屋からDIY改装した
古民家事務所「Toilinks」に移転した事から取り巻く状況が変化して
いきます。

古民家事務所「Toilinks」

事務所改装後、その当時物珍しかった古民家リノベ物件を見て、出店相談の
問合せが相次ぎ相談者が訪れるようになります。「こんなお店にしたい、こんな商品を置きたい、どこの物件が空いているのか?」などなど。

ひとまちあーとの活動を通して町の人の想いを理解していたので、出店希望者にはちゃんと町に根付いてもらいたいと思い、とことん相談にのり、隅々まで町中を紹介して回りました。

その一方で、2014年に脱サラし“まちづくり事業一本で行く”と決め、NPOの
代表自らが無償で相談に乗り続けることに、生活していく上での不安も感じて
いました。
また、そんななか、城下町内でも貴重な某物件を仲間達と保存・活用したいと
考えていたのですが、不動産の知識が不足していた為に他の方に購入・解体
されてしまい、非常に悔しい経験をしました。

こういった経緯からプロとして不動産知識を持ち、空き家再生に取り組むことを決意したのです。

不動産会社について調べていくと設立にかなりの費用が掛かることが分かり
ました。同時に、会社の方針として “市民が主体的にまちづくりを行う”ことを
目指した「市民出資のまちづくり会社」にすることに決めました。
そして、いざ町の方に順番に出資のお願いに上がったことで、
畑本の人生が変わります。
その話はまた後半で。

百年、千年先にこの龍野を残していく私達のまちづくりプロジェクトに支持頂き一緒に創り上げてくださる方を募集します。

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